♪ イチオシポイント
・実際に八方を睨んでいるのか、いろんな角度で見てみると面白いです。
江戸時代、享和3年(1803年)画家・酒井抱一が描いた「正面向亀図」です。どこから見てもこちらを睨んでいる様に見えるところから「八方睨みの亀」と呼ばれています。正面向きの亀を桐材に金箔を押し、強い線で描かれ、もとは胡粉、緑青、丹色されていました。
原絵は海風の侵害からまもるために、江島神社の宝殿に納められています。
いま奥津宮にかかげられているのは、平成6年(1994年)に片岡華陽伯が描いた復元画です。
酒井抱一がなぜここに亀絵を奉納したのかはわかりませんが、亀は長寿のシンボルで、江の島は不老長寿の島として人々に人気がありました。
原画 享和03年 酒井抱一 筆
模写画 大正15年 野澤提翠 筆
復元画 平成06年 片岡華陽 筆
「八方睨みの亀」の表示説明文より引用
奥津宮の天井に描かれています。名前の通り、どこから見上げてもこちらを睨んでいました。