松本市・藤沢市姉妹都市提携40周年記念碑
「海と山の絆」(山辺石)
この記念碑は、藤沢市との姉妹都市提携40周年を記念して松本市から贈られたものです。
藤沢市の姉妹都市である松本市域には、江戸時代に建立された約280体の石造道祖神があります。なかでも男女の神様をひとつの石に刻んだ「双体道祖神」は、地域の特徴ある道祖神として観光に訪れる人々の人気を集めています。
道祖神は、古くは村を守る境のかみとして祀られました。村の繁栄を願って祀られた道祖神は、後に疫病除けや縁結び、豊作などあらゆる願いをかなえてくれる身近な神様へと変わっていきました。今も松本では2月8日の朝早く、誰にもみつからないように道祖神に餅を付けると良縁に恵まれるといわれ、双体の像容とあいまって縁結びの神様として信じられています。
「海と山の絆」は、「双体道祖神」をモデルに造られています。異なる環境、文化のなかで育ってきた海の民(藤沢市)と山の民(松本市)の出会いに感謝する気持ち、お互いの歴史と文化を尊重する気持ち、そして、これからも「仲良く」「末永く」友好を深められますようにとの願いを込めて、純真な「男の子」と「女の子」の像が刻まれています。
松本市と藤沢市の友好の象徴であるこの碑は、松本域の石垣にも使われている特産の「山辺石(安山岩)」造られています。
「松本市・藤沢市姉妹都市提携40周年記念碑」の表示説明文より引用
松本市 日本:長野県
姉妹都市提携年月日 1961年7月29日(松本市から来藤した日を提携日とする)
提携の動機と経過
東洋のスイスといわれている長野県松本市と、東洋のマイアミ・ビーチと呼ばれている藤沢市は、日本の海と山を代表する観光都市であり、この両市が全国に先がけて観光面で姉妹都市の縁を結びました。
松本市の概要
松本市は古くから城下町として栄え、北アルプス、美ヶ原の玄関口として日本有数の観光都市です。また近年は内陸新産業都市として自然を生かした住みよい市の建設を積極的に進めてきました。
明治、大正、昭和にかけて松本市は商業都市として発展しました。第2次大戦後は精密工業を中心に工業が増えましたが、オイルショック以来、観光、商業都市として、力が注がれています。
昔から松本の人々は美術や音楽を愛し、教育に熱心で、信州大学の存在や自然環境の良さともあいまって「学園都市松本」とも称されています。
「松本市」の表示説明分より引用